「私があの時助けていただいたカメです」 彼女はそう呟いた。 僕は覚えがなかった。いや、覚えがなかったというと語弊はある。 覚えてはいたんだが、そういう記憶ではなかった。 ある雨の土曜日、あいかわらず読書をしようと図書館に行った。 僕が読みたかっ…
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