文章を書くということ 一

文章を書くということ

これほど簡単でいて難しいものはない

書くという行為は歩く 食べると同じくらい基本動作だろう

と思いつついざ書こうと思うとなかなか書けないものである

そしてこういう「文章を書くということ」などというタイトルで

書いてみようと思って 書けない言い訳のようなものを綴るのだ

 

私は今後 書けなくなったと思ったら

とりあえず「文章を書くということ」シリーズを書こうと思う

いや 書こうと思わなくてもついつい書いてしまうだろう

そうやって書くことから逃げていくのだ

 

だが なぜ書かなければならないのか

書くことを強制されているのか

そんなことはない 書かなくてもいいのだ

 

でも書いてしまう

そこにディレンマがある

 

ジレンマをあえて「ディレンマ」と表記することで

何か厳しい感じを出そうとする戦略も

この薄っぺらな内容のもとには失敗に終わるだろう

 

思考は回る 地球も回る

だがこの一連の文章に思考も地球もない

ただ手を動かしているだけだ そんなもん

人生ってそんなもんだね

 

だから書くというのは

歩く 食べる と同じくらい

考えなしにできる動作なんだろうな

 

そういうわけさ