学生時代は、教養学部でした。

今週のお題「わたし○○部でした」

 

私は学生時代、教養学部でしたね。

哲学やってるんだから、文学部哲学科でしょ?と思われがちですが、

あくまで教養学部です。

 

学科は人文科学科ですが、弊学関係者にはもう通じない呼称ですので

嘘でもいいからアーツ・サイエンス学科と名乗っておこうかなという気もしてしまいます。

 

Humanitiesなのでヒューマニと呼ばれてました。

「ヒューマニ」という呼称はただの呼び名ではありません。

ひとえに「変人」を指すときにも「ヒューマニ」と呼ばれていました。

「ヒューマニっぽいね」と言われると、つまりそういうことです。

ちなみに僕は「ヒューマニティ・オブ・ヒューマニティ」という

学科制度最後の世代で栄誉ある称号をいただいていたことがあります。

 

そんな私も気づけば博士号取得者になってしまいました。

当時の人文科学科で博士号を持っている人がどれだけいるでしょうか。

ちなみに博士の研究科名はアーツ・サイエンス研究科です。

文学研究科ではありません。

専攻名もアーツ・サイエンス専攻でした。

哲学専攻ではありません。

 

だから僕の専門は学部時代で言うと人文学全般ということになりますが、

博士になってからの専門はというと アーツ・サイエンス=教養 ということになります。

博士号も博士(学術)です。博士(文学)ではありません。

 

学部当時、某旧帝大から移ってきた教授で今はもう名誉教授ですが

新聞かなんかのインタビューで「弊学は遅い専門化が特徴」みたいなことを言っていたのを記憶してます。

僕の場合、専門化どころか、守備範囲が広くなっているわけですね。

専門化に失敗しているのでしょうか。それともリベラル・アーツの体現者ということでしょうか。

その答えは神のみぞ知るということでしょう。

 

人は私を衒学趣味者と呼んだり、ディレッタントと呼んだりすることがあります。

つい先日、人文学系で博士課程に進学するのは「道楽」と言っていた人がいましたが、

私など道楽の極みであります。ある意味では真の高等遊民です(某Youtuber氏には申し訳ないですが)。

 

教養学で得たこととは何でしょうか。

私もわかりません。ですが、私のツイートやブログに滲み出ているかもしれません。

何も得られていないのではないかと思う人がいるかもしれません。

ですが、私を見てあなたがどうするかはあなたの選択です。

私はただ何らかの見本となるしかできません。

私は私の人生を生きているので、他人に影響を与えようが与えまいが関係ありません。

 

 

学問とは、自己を知ることにつながるのかもしれません。